最近、「非認知能力」という言葉が、やたらと目につきます。自分自身がアンテナを張っているからかもしれませんが。
昨日もTBSテレビ「林先生が驚く初耳学」に先日、「学力の経済学」の著書で紹介した中室先生が出演して「非認知能力」の大切さを語っていました。
ところで、「非認知能力」って何でしょう?
非認知能力とは、IQ(知能)に関係なく、「意欲」「協調性」「粘り強さ」「忍耐力」「自制心」「計画性」などの個人の特性です。
同じ学力を持つ高校生が、将来、収入的にも成功する人はこの「非認知能力」が高かったという膨大な研究結を学的データが証明しているとのこと。
この非認知能力は、知識の詰め込みでは育たないのだそうです。部活動などの集団競技、集団生活、家族生活、英会話教室や幼児教室などで身につけることができます。
番組の中では、先日、このブログでも紹介した「マシュマロテスト」の実験が紹介されていました。今回は、マシュマロでなく、チョコレートでしたが。
幼児が一人部屋に残され、大好きなチョコレートが目の前に。
「戻ってくるまで食べないで我慢できたらもうひつチョコレートをあげるね」と言われ、食べずに我慢できた子が6割だったそうです。これが忍耐力、自制心のあるお子さんです。目の前の快楽に左右されず、将来の利益をつかむことができる素地が養われているという事です。
逆に食べてしまった子は、このままの教育で放置されてしまった場合、学校入退や就職もせずに、または転職を繰り返し、フリーターになってしまう可能性もあるかもしれません。
「林先生が驚く初耳学」に出演していた、東大卒の宮崎美子さんは、「50年前にこのことを知っていたかった!」と発言し、笑いを誘っていました。
まだお子さんが、幼児、小学生、中学生、高校生の場合は決して遅くはありません。
非認知能力を高めるために今からできることはたくさんあります。
塾に行かせていることで安心しているととんでもないことになりかねません。
次回は、日頃できる「非認知能力」向上のための工夫を紹介させていただきます。