2016年の英検第1回から英検2級にライティング(英作文)がはじめて導入されます。
これまでの英検は、5級から1級まで、リーディングとリスニングで英語力を判定していました。英検3級以上では2次試験として、「スピーキング」の判定をしてきました。しかし、グローバル化の近年、英語に「書く能力」は不可欠となってきていました。文科省もこれからのグローバル化時代には英語の4技能習得が欠かせないないと教育方針を掲げています。それに基づき、大学入試も今後大きな変革がもたらされようとしています。英検協会も、これに先立ち、試験問題の内容を変えようとしています。英検協会は下記のように案内しています。
では、英検2級の「ライティング」とはどんな内容なのでしょうか?英検協会のホームページに掲載されている例文をこちらでもご紹介します。
これまでの、日本の英語教育は、答えはひとつだけ。どれが正解かを選ぶという出題形式でした。しかし、多様化する現代、答えは必ずしも一つだけではありません。いろいろな考え方があります。私たちには、自分たちの思い、考えを社会に対して発信する義務があります。英検は日本の英語教育に大きな影響力を持ちます。ですから、英検がこういった本当に実用的な英語力を判定する方向に移行されることはとても好ましいことだと思います。
ニッセイト英語専門教室では、小学生の低学年から英語ジャーナル(日記)に取り組んでいます。習得の流れとしましてはこうです。
乳児期:英語に親しむ。
幼児期:英語の語いを増やし、言葉のキャッチボールを楽しむ。
小学生低学年:英語の質疑応答を徹底練習。フォニックスで読み書きを習う。絵日記でその週の出来事を英語で発表する習慣を養う。
小学生中学年:絵日記に、英語の単語を付け加え、慣れてきたら徐々に文章を付け加えるようにしていく。
小学生高学年:その週の出来事を英文で5行から1ページ書いてくる。クラスでは、書いてきたものを見ないで発表。クラスメートから質疑応答。
中・高生:講師からテーマを与えられ、そのテーマに従って英作文やエッセイをノートに書いてくる。レッスン時には見ないで発表。質疑応答。
英語のライティングのチカラはそう簡単にはつきません。日本語でもそうですよね。作文を書くや感想文を書くことに苦手意識を持っていらっしゃる方は非常に多いと思います。また、日本人はおおむね、クリエイティブライティングが非常に苦手です。想像して物語を書いたり、自分の思いを文章にすることが苦手です。しかし、小さい頃から習慣化しているとそれ程苦になることなく書く力が養われてきます。今年、筑波大学に推薦入試で内定した高校生も、推薦入試で英作文が出題され、多くの友だちが苦しんでいたが自分は、そこで大きな点数を稼げたと報告してくれました。
オンライン英会話でも「ライティング」はぜひ取り組まれてはいかがでしょうか?
身近に英語の作文をみてくれる先生はあまりいないのではないでしょうか?
日本人の先生でもOKですが、やはり英検2級以上を目指す生徒さんにはネイティブ講師のライティングチェックをオススメします。事前に文章を送ってみてもらい、その内容をレッスンで指導してもらう。また、その内容に関してディスカッションを行うのもとても意義のあるオンラインレッスンの学習方法だと思います。
(参考)
●英検2016年度からのリニューアルのお知らせhttp://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20151225_pressrelease_1601renewal.pdf
●英語の資格・検定試験の活用促進に関する行動指針(案)【文部科学省】http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/106/shiryo/attach/1356121.htm