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子供の教育にお金をかけるとしたらいつがいいのか?

今日のお話も、「学力の経済学」(ディスカヴァートェンティワン出版、中室牧子著)からです。

子供の教育にお金をかけるとしたらいつがいいのか?

もっとも収益率が高いのは、子供が小学校に入学する前の就学前教区(幼児教育)です。とこの本の中で著者中室牧子さんは断言しています。人的資本の投資の収益率は、子供の年齢が小さいうちほど高いそうです。このデータ解析は、ノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学のヘックマン教授によります。

つまり、こどもにお金をかけるとしたら、幼児期にかけることが、そのごの収益率に大きな見返りがあるということです。

ヘックマン教授らは、「ペリー幼稚園プログラム」という実験検証を行いました。低所得のアフリカ系米国人の3~4才の子どもたちに超エリートの教育を施しました。その結果が、どうなったか?

その子供たちは入学時点のIQが高かっただけでなく、その後の人生においても学歴が高く、雇用や経済的な環境が安定しており、反社会的な行為に及ぶ確率も低かったとしています。

しかし、このペリー幼稚園プログラムでわかったことは、「就学前に質の高い幼児教育をうけあことで子どもたちの学力が生涯に渡って上昇したのではない」といっています。IQの差は、その8才前後で他のこと差がなくなった。しかし、「非認知スキル」は生涯に渡って影響を受けていたというものです。「非認知スキル」とは、「忍耐力がある」「社会性がある」「意欲的である」といった人間の「生きる力」といわれるようなものであると。とても衝撃的な調査です。

お子さんが幼児期での英語教育、音楽教育、運動教育、情操教育、・・・。お子さんに将来、豊かな生活を送って欲しいと望むのであれば、今が、投資すべき時期なのだと経済学者は言っています。

子どもたちの英語教育はこれからのグローバル時代に欠かせません。英語学習は単に言葉の学習ではありません。言語機能を活性化させ、表現豊かになり、人と人の出会いが大きな夢をもたらします。

学力の経済学