今週、小学6年の男が会員登録をしてくれました。お話を聞くと既に英検準2級に合格し、先の英検では2級にチャレンジしたけど、合格には至らなかったとおっしゃっていました。本日、そのお子さんとレベルチェックを兼ね、お話をさせて頂きました。
英語での会話もしっかり受け答えができ、ほぼ独学でありながら、この年齢でここまで英語力を養ってきたのは素晴らしいと感じました。
そのお子さんは、これまで英会話教室には通われたことはなく、赤ちゃんの頃からCDやDVDをずっと聞いたり見たりして英語力を養ったそうです。最近は多読にも力を入れているとのことでした。
お母さんからもお話を伺いました。今回、Sレッスンに興味を持ってもらった理由のひとつに「ライティング(小論文)」をみてもらえる、とおっしゃっていました。
今年、6月から英検の2級はテスト内容が大きく変わります。そのひとつに「ライティング」が初めて導入されることです。
英検1級、準1級はすでに、2004年よりライティング問題が導入されています。今年から英検2級で、ライティング問題が導入され、数年以内にも準2級、英検3級でもライティング問題が導入される予定です。
これまで、英検協会は、実用的な英語力をみるための試験といいながら、解答の大変さから導入を真剣に検討してきませんでした。しかし、グローバル化が進む現在、時代は確実に使える英語力を持っている人を求めています。その判断基準に英検は大きな役割を果たしたいと考え、評価基準を時代に則したものに変えようとしています。
文科省も、大学入試や高校入試の英語評価に、英語力を4技能をバランス良く測定できる資格・検定試験の効果的活動を促進する発表しました。2020年からの大学入試にも英語の試験に小論文が出題されることがほぼ決まっています。
では、ライティングの力とはどんな能力でしょう。
①自分の意見が述べられる
②意見が、理論や実例によって裏付けられている
③読者が理解しやすいように論理展開がなされている
これからの時代に求められている英語のライティング力とはこういった力です。しかし、すぐに身に付くものではありません。積み重ねの練習が必要です。多くの人が苦手とする課題に対して、人よりも先にこういった学習を準備していくことは、いろいろな試験対策でも有利に展開していうことでしょう。
また、小学生が英検2級レベルの語彙力をどのように養っていくべきかも英検2級のが合格を目指す上では大きな課題です。小学生、中学生で英検2級に合格されるお子さんは、大人とも社会問題に関して話ができます。そういった語い力があります。このレベルになると、単語だけを増やそうとしても語いそのものが日常的ではないため、なかなか吸収できません。日頃から新聞の1面に出ているようなニュースに興味を持ち、そういったニュースを積極的にテレビで見たり、その問題に対してご両親と意見を述べ合ったりする環境が必要です。
語いを増やしていくためには、多読も欠かせません。英検2級では長文読解も量が多いため、短時間に読みこなせる能力がなければ合格はできません。
今後、英語力を極めたいとお考えの方は、英語の4技能(「リーディング」・「リスニング」・「スピーキング」・「ライティング」)をバランス良く身につけることを念頭に自らの学習プランを立てていって欲しと思います。